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フリースは暖かい

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いつもNHKの『72時間』というドキュメンタリーを見ているのですが、今回は特に印象深かったので書いておこうかと思います。
内容は3日間新宿の紀伊国屋書店でカメラを回してお客さんにインタビューするというものでした。そのなかで哲学を勉強しているという女の子の学生にインタビューをしていたのですが、その女の子が「自分の中になにかこころのよりどころになる一冊があれば心強い」的なことを言っていて、良いこと言うなぁと思いました。
というわけで僕の場合の本をあげてみたいと思います。ちょっとずるいですが一冊の本というより作家です。
それは夏目漱石先生ですね。
漱石先生になぜこれほどまではまっているかと言うと作風にあります。漱石先生は固定した一つのパターンにこだわる訳でなく、かなり多くの作風を編み出してます。猫からの視点、坊ちゃんの力強さとユーモア、三四郎のこころの心理描写、夢十夜のアシッド感などあげれば結構出てきます。なぜこのようにたくさんの作風を編み出したのだろうかといろいろと漱石先生に関する手紙や講演、日記などを読んだのですが、特に気になったのは朝日新聞社に専属の作家となることがきっかけだったのではないでしょうか。
というのも専属になるにあたって漱石先生はいまの給料よりもらえるようにと給料面で交渉してます。ロンドン時代相当貧乏生活で辛かった時のようなことはしたくないという現れでしょうか?
作家になったことによって作品は読者に届けられます。批評もあります。そんななか漱石先生は読者が離れないようにとたくさんの作風を生み出したのではないでしょうか。ただ単に書きたい作風があっただけかもしれないですが。。
しかし、作風が変われば読者は離れる可能性もあります。それでもなお攻めた漱石先生は勇気があると思います。
というわけで漱石先生は保守的にならず絶えず攻めの作風をとっていたということが僕にとってとても印象的ではまっている要因になってます。
たこ焼き食べたい。