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『それから』に続く漱石の作品です。これで三部作は完結します。『それから』を読んでからの続きと考えると、あの悲劇的な終わり方から想像もできないくらい穏やかに始まります。はじめ読んでいると幸せとはこういうことを言うのだろうかとさえ考えさせられる内容になっていると思います。
しかし、物語が進むにつれて表面化してくる夫婦の関係とその過去が忘れ去っていた頃に現れてきます。
それはゆっくりとして不気味に主人公のこころを脅かします。その流れから門をくぐることに決めた主人公なのですが、なぜかここの描写がいやにあっさりとしていて「あれ?」っと思ってしまいます。
だからといって作品自体がつまらないとか言う訳ではないです。むしろここに漱石が何かを残したのだろうかと考えさせられます。
やはり漱石についてはじっくりと書いてみたいですね。何か作ろうかな。