漱石日記

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漱石先生ブチ切れしてます。「糞でも食らえ」ととても怒ってます。これは晩年の妻とのやり取りの中なのですが、それ以前は凄く穏やかで人格者だなぁと思ってました。この部分はなかなか公開されなかったらしくようやく本に載ったとのことが解説で書かれていました。凄い素の部分が垣間見れて貴重な資料だと思います。
『漱石書簡集』と『漱石日記』の二つを読んだのですが、作品と日記そして手紙と膨大な量を書いていることになります。どちらも完全版ではなくダイジェスト的な感じですが、漱石の意外な一面が見れて興味深いです。
鏡子夫人からの漱石を書いた本や息子が書いた本など漱石を取り巻く人々の本などを読んでディープな漱石を追求したいと思います。

警視庁長官を撃った男

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久々にノンフィクション読んだんですが、これがすこぶる面白い。はっきり言って事件当時オウムの事件は記憶にあるのですが、この狙撃事件は記憶に無かったです。たぶん小学4年生あたりだったのですが、こんなセンセーショナルな事件があったんですね。
そして、この内容が凄まじいです。公安は事件をオウムの犯行にしようと絵を描いて捜査していくのですが、失敗に終わる。しかし、事件から数年後に起きた現金強奪事件の犯人から思わぬつながりが発見されていくのです。この犯人が真犯人ではないかとされるのですが、これがめちゃくちゃ狂ってる!その内容は是非読んでほしいのですが、ぶっ飛びすぎていてニヤニヤしてしまいました。
立花先生が帯に推薦していたのですが、これは是非読んでおいた方がいいですね。

魔法のことば

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星野道夫さんの講演集ですね。星野さんの本を読むとアラスカに一度は行ってみたいと思います。想像したアラスカと現実のアラスカはどうなんだろうと思いますね。
この講演集は同じことが繰り返し書かれています。時期が同じだったということもあるのでしょうが、それほど大事なことだということを伝えたいのだなと思います。アラスカの語り部だなと感じました。

シガテラ

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部屋を掃除していたら出てきました。懐かしの『シガテラ』です。古谷実さんの作品の中でもシリアスとほんの少しのギャグが織り込まれた青春漫画といってもいいでしょうか。青春漫画と言うと聞こえが良いですが、主人公はいじめられ、その友人もいじめられている中でバイクに現実逃避して人生が少しづつ変化していくというダークさの中にほんの僅かな希望が見える作品です。
個人的にいつも古谷さんの作品を見ていて思うことは、なぜ可愛い彼女がよく登場するのかというしょうもないことです。でも、そのしょうもなさからうかがえる人生が普遍的なテーマになっているような気がします。現在ヤンマガで連載中の最新作もその傾向が伺えるような気がします。たぶん、『稲中』から最新作まで読めば自ずと古谷さんのテーマがブレてないことを読み取れると思います。古谷さんの作品にはこの曲が似合うかと思います。

漱石書簡集

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漱石の小説はだいたい読んだので、漱石の足跡を追ってみようかと思ってたところ古本屋にぴったりの本がありました。その名も『漱石書簡集』です。実は気になる文章がネット上であがっていて、その出所が気になるなぁと思っていました。
その文章は「君なども死ぬまで進歩するつもりでやればいいじゃないか。作に対したら一生懸命に自分のあらん限りの力をつくしてやればいいではないか。後悔は結構だがこれは自己の芸術的良心に対しての話で世間の批評家や何かに対して後悔する必要はあるまい。」というものです。これは森田草平氏に宛てた手紙であることがこの本の中に収められてました。実はこれが森田氏に宛てたというのはたまたまネットで調べてちらりと見つけたのですが、実際にどのような文脈や森田氏との関係などは不明であったので(森田氏は漱石の門下生だそうです)本に載っていたときはおっとしました。この文章はとても励まされる非常にいい文章だと思います。
この本自体読めば漱石がロンドンにいたとき金に苦労していた話や戻ってきて朝日新聞に入る心境、門下生とのやり取り、そしてなんと言っても正岡子規とのやり取りが目玉だと思うのですが、手紙を読むことで漱石の人間性の素晴らしいさをうかがうことが出来ます。