ご冗談でしょう、ファインマンさん

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また借りた本を読んだ。原子爆弾の開発に関わっていた物理学者ファインマンの自著伝みたいな感じの本です。最初は原爆ときいて暗い話かと思ったが、その真逆を行く内容であった。ファインマンの好奇心と貪欲までな学習能力は読む人を魅了すると思った。絵画、ドラム、暗号解読など全く物理学と関係ないものも吸収する内容はなぜか背中を押されるように感じた。「積極的無責任者」とはまさに彼の事だな。

ノーザンライツ

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『彼らはオーロラをノーザンライツ(北極光)と呼ぶ。星野道夫はこの遺作の中で生きている。』と表紙にはこんな言葉が添えられている。星野さんの遺作である。そのため完全な終わり方をしていない。もともとは文庫本の方を買ったのだけど、ちょっと状態が良くなかったので調べてみると単行本の方もあるというので、そっちも買ってみる事にした。表紙も文句はちょっと違ったり、写真がカラーでなかったりしたりする部分の違いはあるものの、内容は星野さんの優しさが伝わってくる素晴らしい内容になっています。
『旅をする木』を以前紹介したが、それとはちょっと違い視点がアラスカの歴史や人々、文化といった方向から語られています。特に印象的だったのはプロジェクト・チェリオットについてのエピソードは興味深かったです。幻となったアラスカでの核実験施設がなぜ中止となったのか、それに関わった人々はその後どうなったのかなどの内容が詳細に書かれています。
他にも引き込まれるエピソードが詰まっており、また手に取りたくなる本の一つになりました。

暗号解読

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『フェルマーの最終定理』に続いて貸してもらったのが、サイモン・シンの第二弾『暗号解読』です。ロゼッタストーンの暗号やドイツのエニグマ、量子暗号と言った暗号に関する記述がぎっしりと詰まっています。エニグマの部分も相当面白いのですが、個人的にRSA暗号の考え方がアメリカとイギリスで同時期に産まれ、イギリスはその技術を極秘と扱ったため、日の目を見る事が無かったという下りがしびれました。
暗号作成者と暗号解読者のやり取りは、アメリカと旧ソ連の宇宙開発競争を彷彿させるぐらいドラマチックに書かれています。フォン・ブラウンとコロリョフの熾烈な戦いを思い起こさせました。